本能寺の変
ずばり、明智光秀回顧録物語。
よく本能寺の変を語るとき、信長からの視点、秀吉の視点がもっぱらですが
敗軍の将、明智側からの視点が斬新です。
歴史は勝者の史実であって、勝者にとって都合の悪い事は修正、もしくは抹消されたりします。
明智光秀という反逆の将として歴史に埋れていった武将の心意気と野望、
そして老境にかかった時の迷いが出て面白い作品。
作者である津本氏は現代のリストラにあった50代のサラリーマンとかがみ合わせているようです。
現代っぽいタイトルなら
(株)織田軍団の中間管理職、明智部長の悲運なんて所でしょうか。